ストローク

「トレーニングは続かない」守るべきものがある環境が強いテニス選手を育んでいく

「これからトレーニングを頑張ります!」

そう言ってきた高校生の選手がいた。

彼は進学する大学のテニス部で練習させてもらい、そこで体力の無さを痛感したらしい。

 

「トレーニングは続かない」守るべきものがある環境が強いテニス選手を育んでいく

 


 

「無理だと思うよ。」

俺は気合入れてそう報告してきた彼にそんな一言を言った。

「え?無理ですかね?」

「うん、俺の経験上、一人でトレーニング頑張るのは難しい」

俺の選手時代はとにかくトレーニングの毎日だった

3時間の練習でも殆ど走り回る追い込み系のドリルだし、週3日か4日は10キロランニング、それにウィイトトレーニンング水泳・・・と身体を鍛え続けた。

そうしないと選手は続けられなかったからね。

でもまだまだ弱っちかった頃、20歳くらいの時はそんなにトレーニングしなかった。

と言うより、「よし、今日から毎日走るぞ!」「これから毎日ウェイトトレーニングするぞ!」と思ってもそんな情熱は、1週間くらいしか続かなかったのだ。

続かない理由は・・・守るべきものがあるかどうかなんだよね

トレーニングをガンガンやっていた20代後半から引退するまでは、ランキングもあり、そのランキングを上げなきゃいけない、もっと良いプレーをしなきゃいけない・・・という思いで必死だった。

トレーニングやらなきゃ、それまで築き上げてきたランキングも自分のテニスも落ちていくからね。

それは勿体ないので、死に物狂いでトレーニングした。

結局は今まで築いてきたものを死守する気持ちがないと、なかなかトレーニングって続かなかったんだよ。

じゃあ、その守るべきランキングや地位などが出る前は、どうやってトレーニングを始めることが出来たか・・・・。

俺の場合は、「よし、トレーニングこれから頑張るぞ!」と思った時、トレーナーにメニューを作ってもらい、定期的にチェックしてもらうようにした。

自己管理だと自分に甘くなるから・・・。
 



 

「記録伸びてないよ。ちゃんとやってるの?」という第三者の目がないとなかなか続かないんだよ、俺の場合

それから、トレーニングをハードにやっているところに飛び込むことも重要だな。

俺の場合はちょうどスペインのアカデミーに入ったから、そこで毎日しっかり走らされた。

さぼりようが無いくらい・・・・・。

そうやって段々テニスの結果に結び付いて来ると、あとは自分一人でもトレーニングが出来るようになった。

「これから、トレーニング頑張るぞ!」

そう思っている君、まずはトレーニングをちゃんと見てくれる誰かを見付けよう。

さぼった時には「やれよ!」と言ってくれる人。

もちろんトレーナーがいれば一番だけど、友達や親でも良いと思うよ。

結果が出始めて、トレーニングが定着するまでは、とにかく周りの助けを借りて頑張ろう。

 

■引用元
元プロテニスプレイヤー 高西ともからのメッセージ

ピックアップ記事

  1. テニスシューズの中で、自分の足が滑る・・・ような人は、5本指ソックスに変えてみよ…
  2. テニスの壁打ちをする場所が無い・・・人は、「リバウンドネット」を設置してみない?…
  3. ラジオ番組、始めました!
  4. アディダス テニスシューズ バリケード JAPAN がアシンメトリーで最高にカッ…
  5. ご質問頂いた件につきまして

関連記事

  1. テニス ストローク

    ストローク

    速くて低いショートクロスのストロークは、物理的に入らない

    ストロークで自滅する人。並行陣、を苦手にしている人はすぐ分かり…

  2. テニス メンタル

    ストローク

    相手を動かすテニス、と並行して、しっかり打つテニスも練習していこう

    「戦術的な話ばっかりで、つまらないテニスはしたくない」というよ…

  3. ストローク

    「ビビった時は・・・」テニスの試合で緊張する場面のストロークで意識することとは?

    ドリル練習を行う時、ディフェンスで繋ぐストロークと、チャンスボールを打…

  4. テニス ストローク

    ストローク

    テニス初心者の頃から身に付けたい、「身体を横向きに作って、相手方向を見る癖」について

    テニスに必要な動き、意識はたくさんあります。その中でも私がもっ…

  5. テニス ストローク

    ストローク

    ラケットヘッドを立てれば「高い打点のストロークも回転をかけやすい」から女性にもお勧めです

    テニスのストロークラリーの中で、低いボールが苦手・・・という方も多いで…

  6. テニス ストローク

    ストローク

    ストロークが弱過ぎる・・・と悩む、女性やシニアのみなさんへ

    ストローク力を高めたい。でも、なかなか身体を大きく使って打てな…

特集記事

  1. サーブ

    サーブのトスは上げるんじゃなくて、自然に「上がる」感じで
  2. テニス ポジショニング

    メンタル

    「良いテニスとは、どんなテニスか?」について、2つの視点で考えてみる
  3. テニス イベント

    その他

    テニス選手として成長しないなら、出来るだけ早い時期に「本物」を観ておこう
  4. テニス メンタル

    ストローク

    「ポール回し」は上級者だけでなく、テニスプレイヤー全員に求められる技術です
  5. テニス メンタル

    メンタル

    テニスにおけるテクニックは教わることが出来ても、「そのテクニックを使う心」は自分…
PAGE TOP