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最近のプロテニス界で、改めて注目されているショットの一つに「トップスピンロブ」があります。
錦織選手も、最近意識してかよく使っているような印象を受けるこのショット、まさに「上級者のテニス」の象徴のような技術かも知れません。
確かに、実際打つとなると難しい技術であるのは間違いありません。
ですがやっぱり試合で必要なショットとして、上のレベルを目指す人であれば身に付けて欲しいこのショット。
錦織選手のように、「空中で一度止まる」ようなキレのあるトップスピンロブ、一緒に磨いていきましょう!
錦織選手のような、「空中で止まって見える」トップスピンロブを打つ為に必要な4つのポイント
■厚いグリップとスィングスピードは絶対に必要
厚いグリップ、は通常のストロークよりも必要になります。
通常のストロークのトップスピンの回転量の、1.5倍くらいは欲しいところ。
「厚いグリップだと、力が入らない・・・」という方は、打点をしっかり前に取りましょう。
そしてインパクトと同時に、思い切り上に振り抜いていくようなラケットの軌道で振ってみる。
ラケットのどこに当てると打ちやすいか・・・も、ぜひアナタ自身で研究してみて下さい。
まずはボールの回転量が増えて、球速自体は「遅くなる」のを確認しましょう。
回転量が増えれば、球速は自然に遅くなるのです。
■相手の頭上のどこを通すか、を覚えておく
相手の頭上、どのあたりを通すのかをしっかり確認しておきましょう。
ロブだから高ければ高い方が良い・・・というのは、実は間違い。
相手に触られない程度に「低い」方が、スピード感があって鋭いロブになり、試合では有効なのです。
ネットに出てきた相手はパッシングショットも警戒しているので、その逆を突くイメージであれば、低いロブでも充分通過できてエースになる。
大事なのは、トップスピンロブの精度と同時に、いかに「パッシングショットもあるぞ」と思わせる演技力、なのです。
■地面をキックすることで、下から上へパワーを伝えられる
もう一つ、トップスピンロブのコツは、しっかりと地面をキックして「上方向」へ力を伝えること。
腕だけ、上半身だけの力でボールを飛ばそうとすると、限界があります。
錦織選手も、トップスピンロブを打つ際には、ジャンプしながら打っているような場面も多いですよね。
あの動作によって、しっかり身体全体でボールに縦回転をかけている。
当然、ラケットのスィング自体はコンパクトにして、それでも鋭く振り切っておくことが大前提。
まずは低い態勢からコートをキックする、打点を前で、スィングスピードは速く保つのを心がけてみて下さい。
実際にネットプレイヤーを相手にしたときに、このトップスピンロブは使えます。
初中級くらいの対戦相手であれば、スマッシュを打たれても大丈夫。
急速に下降してくる打球、ロブをスマッシュで打つのは難しいので、きっとコントロールが難しいでしょう。
スライスロブと混ぜれば、相手も混乱して勝手に崩れてくれるはずです。
しかし上級者相手では、違います。
厳しいトップスピンロブでも、腕を伸ばしてハイボレーでつないでくるかも知れません。
崩す為の一手としても、しっかりこの技術は準備して忍ばせておくようにしておきましょう。