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これって、テニス界のあるある、だと思いませんか?
私は大学生の後半、テニスコーチのアルバイトをしていたころ、すごく感じていました。
体験レッスンに来て頂いた方、最初に色々カウンセリングみたいな感じで本人にテニスの実力について聞いてみるんですが
「僕、ボレーしか出来ないんですよ」
と、言う方が何人かいるんですよね。
でもやってみると、ストロークも完璧に近い。
「問題なく上級で・・・」という話になって、何を教えていこうかのプレッシャーにさいなまれる。
まぁ、上手い生徒さんが来てくれれば自分の成長になるので良いのですが、学生だった自分にとってはプレッシャーでしかなかったのを覚えています。
今思えば、こういう方の「ボレーしか出来ない」という言葉って、だいぶ省略されてると思うんです。
「僕、(本当はストロークも上手いんですけど、全国大会に出ている選手には勝てなかったので、ストロークは彼らほどは打てないんです。だから)ボレーしか出来ないんですよ」
要は、比較対象が全然違うということ。
ガッツリ、ジュニアで育成でやって全国大会に出た、ような選手と試合をしていたら、そりゃ自分のストロークはしょぼいと思ってしまう。
いや、本当はある程度自信があっても、彼らのストローク力と安定感はすごいですから、それに比べれば・・・と思ってしまうんですよね。
この会話をしている相手のストローク力、も分からないですし。
良い意味で、日本人の美徳というか、謙遜が込められていて私は嫌いじゃないです。
その言葉を信用はしない癖、は付きましたけど。
じゃあなんで、「ボレーは出来る」と言えるのか。
これも難しい問題ですが、ある程度のレベルになればテニスって「ボレーは誤魔化しが効く」んですよね。
何となくでいなせるし、ドロップボレーも出来る。
ストロークほど、時間をかけてトレーニングして、鍛錬して・・・でなくても、何とかなる部分はある。
もちろん、それでも大変なんですけどね。
とまぁ、他愛もない話でしたが、皆さんはどうですか?
「ボレーしか出来ないんで・・・」みたいな人、特に男性の方はその言葉、真に受けない方が無難ですよ。