テニススクール

「テニススクールの通い方」本当に試合で強くなるには生徒自身の主体性が不可欠

目次

18歳で上京してテニススクールコーチの会社に就職。

そこで10年以上スクールコーチとして働いてから独立した。

テニススクール・・・そこでの経験は当然今の自分のレッスンスタイルに生きてはいるけど、なかなか特殊な環境だったなって思う。

 

「テニススクールの通い方」本当に試合で強くなるには生徒自身の主体性が不可欠

 


 

もちろん、スクールコーチの中でも、ちゃんとしたテニスを教えようって頑張っているコーチもいるし、スクール自体がそうやって本物のテニスを取り組んでいる所もある。

でも「ん?」って思うことも色々あったよ。

「○○コーチは違うことを言っているのですが」

こんなことを言う生徒さん、スクールでコーチをやっているとよくあること

それぞれ自分の経験して来たことに基づいてアドバイスするから、同じスクール内でも当然コーチによって相違するアドバイスもあり得るんだけど、やっぱりスクールとしては「統一感」だの「コーチ同士の連携」を大事にしてしまうので、「教え方を統一しましょう。生徒が困惑するから」ということになりやすい。

すると、一言一句アドバイスの仕方や内容をチェックすることになったり、挙げ句の果てにレッスン内容や一つ一つの練習ドリルの時間まで統一することになるのだ。

いわゆるサービスの平均化だね。

そうなると、当然それぞれのコーチの特色が出しにくくなるし、突っ込んだ内容のレッスンもやりにくくなる。

表面だけを軽く撫でるようにした無難なレッスンとなってしまうと、生徒さんもコーチもちょっと不完全燃焼となってしまうのだ

特に人気のある時間帯や、人数の多い中級レベルのクラスなんかになると、10人を超える生徒にレッスンしないといけなくなる。

そんな人数のクラスにはとりあえず無難な内容の課題と、ありきたりのアドバイスを元気の良い声で爽やかに叫んでおいて、あとは程よくボール出し練習なんかで運動量を与えてあげることと、2、3球はコーチ自ら一緒に打ってあげる・・・なんて内容で、平和にレッスンが無事終わった気にさせるのだ。

そうなると、とかくテニスコーチは生徒一人一人との個別な言葉のやり取りを減らしてしまう。

その人のプレースタイルどころか、その人が普段試合に出場しているかどうかなんかも知らなかったりする。

アドバイスをくれたとしても他の皆にも言っているような、無難で新鮮味の無い内容だったりするしね。

じゃあ、もっとテニスコーチから自分の為だけの言葉を引き出したい場合はどうすれば良いのだろうか。

もちろん優秀なスクールコーチを探して受講することが一番なんだけど、本当は生徒自身が変わる事なんだよ

生徒が自分で考えて自分で判断出来るようになること。

先ほども書いたように、違うコーチに正反対の事を言われたとしても、ただ「違う事を言われた」ではなく、それぞれのメリットとデメリットを考え、自分のテニスの状況に合ったものはどちらか・・・ってことまで考えられるようにする。

要するに、どんなアドバイスも混乱無く受け入れられる用意があることをコーチに伝えないと、なかなか突っ込んだアドバイスはスクールコーチからは引き出せなかったりするもんなんだよ。

もし無難にもらったアドバイスだったとしても、それを言われて実行した結果どういう成果があったかもそのコーチに報告してみよう。
 



 

そして、それを更に発展させて応用させる為にはどうすれば良いか、自分なりに考えたイメージを伝える事も大事

試合が近いなら、その試合でどう臨むかという考えを伝えることも、大きくテニスコーチの気持ちを開かせるキッカケになる。

でもそこまで突っ込んで話を発展させたのに、次の新しいアドバイスがもらえない場合はそのテニスコーチはやる気が無いか、テニスの事を実は知らないかだね。

テニスはとにかく自立心が無いと上達出来ない

自分で考え、状況判断が出来る人は、例え1面12名で受けなきゃいけないようなゴチャゴチャしたクラスでも、ちゃんと練習内容と目的を把握し、上達に繋がるレッスンを受ける事が出来る。

コーチにアドバイスされるのを待っていたり、アドバイスされたことをただこなす・・・なんて形でスクールに通っている人は、よっぽどちゃんと分かっているテニススクールコーチに担当してもらわないと、

楽しいけれど、何も残らない・・・なんて結果に終わってしまいます。

決められた時間に、ボールも相手もコーチも用意してくれているテニススクールって便利だけれど、しっかり「自分」を持って通いましょう。

 

■引用元
元プロテニスプレイヤー 高西ともからのメッセージ

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