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テニスの試合で緊張でラケットが振れなくなる、グリップが握れなくなる。
こんな経験、皆さんはありますか?
「イップス」と呼ばれる一種の現象、としてテニス界では恐れられている部分もありますが、あえて言います。
この経験が出来るようになってこそ、一人前のテニス選手なのです。
テニス選手がイップスに悩まされるのは、「真剣勝負を重ねた」結果だと私は思います
1.震えるほどの緊張、こそテニスの醍醐味
勝つか負けるかで、全てが変わる。
喜ぶ人、悲しむ人・・・何百人となるような試合では、緊張するなと言う方が無理な話。
だからこそ、アナタ自身で考えて欲しい。
「自分は、こういう経験が出来ているのだろうか・・・?」と。
イップスに悩まされた経験が無い、という人は、テニスにおけるプレッシャーが足りないのかも知れません。
2.真剣勝負を重ねた結果、本物の緊張感が生まれる
真剣勝負を繰り返していけば、誰だって「勝負の重み」を感じるようになる。
感じるようになったら、何が起きるか。
「負けたく無いという想いが強くなり過ぎて、身体がおかしくなってくる」のです。
ラケットを振れない、握れないイップスだけでなく、試合前の吐き気、前日の不眠、苦しいことばかりでしょう。
なぜなら、「負けて失うもの」が明確になり過ぎているから。
でも、それを乗り越えていかないと、テニス選手として成長出来ない。
こんなにも厳しい競技なんです、テニスは。
3.悩んでいるのは、絶対にアナタだけじゃない
イップスに悩んでいるのは、アナタだけじゃない。
プロとして活躍する選手も、アナタが出場している大会の第一シードの選手も、きっとそういう時期を乗り越えてきている。
心配しなくても、大丈夫です。
アナタだけ特別弱い訳では無いし、自分で乗り越えていける試練なはず。
大げさですが、イップスになるくらい緊張出来る機会がある、そこまでテニスで経験出来たことを誇りに思いましょう。
アナタの人生の中で、緊張で身体が、手が震えた、というのは大きな財産になるはずです。
もし試合中に、いきなり緊張でイップスになったら・・・まずは深呼吸。
焦れば焦るほど、より操作が難しくなっていきます。
「あ、こんな経験出来るなんて、自分も成長したな」と、全てを一旦受け止めてみて下さい。
回復するかどうか分かりませんが・・・でも、緊張から逃げない姿勢だけでも、大事。
テニス選手って、辛いけど美しい、そんな存在だと私は思います。