戦術

試合に勝つ前段階のゴール、を設定しよう

試合に出るからには勝ちたい、勝たないといけない。

テニスの試合では、常にこのプレッシャーとの戦いですよね。

最後に勝つまで、そのプレッシャーから解放されることは無い…と思っていると、結果的に自分を苦しめ過ぎてしまうでしょう。

試合の途中に、どこかであえてゴールを設定する。

私は、こういう感覚を持っておく方が楽だと思いますよ。

試合に勝たないといけない、自分が報われるまでがあまりに長いと試合が嫌になりますから。

自分の中での、工夫が大事です!

4ゲームを1セット、と考えていく

どうすれば3-1、になるか?

私の場合、最初の4ゲームにすごく重きを置いています。

1セットマッチの試合でも、実際はすごく長く感じるじゃないですか、勝つまで。

でも、最初の4ゲームを1つのセットと考えて、ここを何とかスタートダッシュで3-1で乗り切る。

これが出来れば、もうそれを1つのゴールとして見なす。

これくらい、大胆にハッキリさせても良いと私は思いますよ。

リターンゲームから入って、出鼻をくじく

私はほとんどの試合、トスに勝ったらリターンゲームから入ります。

サーブに自信が無い訳ではなく、リターンに自信があるから。

そして、何となくサービスゲームは、何とかなるという経験があるので、出来れば出鼻をくじいて2-0の状態にもっていきたい。

そう考えると、4ゲーム1セットの考え方がすごく楽なんです。

まず、序盤にしっかり集中する。

ダブルスなら各自が1回ずつサーブを打ち終わって、4ゲーム、そこで一旦締めるつもりで。

リターンゲームから入っていく自分の流れを、常にイメージしてみてはどうでしょうか?

「何をやるのか?」を明確にして試合に入る

どういう結果が出るにせよ、何をやるのか?を大事にしましょう。

ダブルスなら、リターンのコースや前衛の動き、大まかなアウトラインを決めてペアと話しておく。

もちろん、対戦相手はやってみないと分からないですからね。

でも、決めて試合に入って、しっかり実行するということろまでがしっかり、出来ているかどうか。

この部分を疎かにしていると、試合って長く感じるんですよ。

想定も準備も無いと、行き当たりばったりになりますから疲労も溜まる。

何をやるのか、自分たちはどう戦うのか、出来るだけ具体化して試合に臨む。

それだけで、試合終了の前のゴール設定は8割完成だと思います。

「ここを踏んでいく」というのを、自分で作る

みなさんが試合で、勝ち癖を作る為に

試合の中で、どこを踏んでいくのか。

どういうポイントを通過していけば、勝てるのか。

これをみなさん、自分の中でしっかり考えておかないとダメでしょう。

周りやコーチから言われること、経験からのアドバイスはもちろん大事ですが、それ以上にアナタ自身が「ここだ!」と感じられるところがあるかどうか。

今回も、あくまで私の観点でのポイントです。

参考にして試してみて、使えるものをみなさんの中で醸成していって下さい。

試合に勝つ為の、通過点=ゴール

1.先に5ゲーム目を奪う

当たり前じゃないか、と思うかもしれませんが、これがすごく大事。

相手は、もうそこから守備的にならざるを得ないですから。

先に5ゲーム目を奪って、相手にプレッシャーをかける。

ですから、自分が4ゲーム目を取った次のゲーム、の取得にまず全力を注ぎましょう。

2.相手のセカンドサーブを、チャージして攻める

相手の気持ちを折る、勝利への希望を砕く。

それには、コレが一番です。

相手のセカンドサーブを、しっかり攻撃していく、ポイント獲得率を上げていく。

この段階を踏まないと、相手の自信を折ることが出来ませんから。

ぜひ、意識して最初のゲームからチャージしていって下さい。

3.30-30で強気にプレーする

これも、あくまで私の感覚です。

ゲームの中で、30-30のポイントでは、あえて強気にプレーする。

相手も慎重になりがち、ですからね。

ココを強気でプレーして、もしポイントを落としたとしても相手にはダメージが残る。

こういう蓄積、小さいゴールを積み重ねてこそ、最後に勝てると私は考えています。

4.コントロールされたファーストサーブ

最後に、コレが大事。

威力じゃない、エースにならなくても良い。

とにかく確率とコントロール、でダブルスなら前衛を上手く使えるファーストサーブを意識する。

これがしっかり入っているうちは、必ず大崩れはしない。

自分の中で踏んでいく、一番大事な部分だと自覚しています。

みなさんも、試合に勝てている時には自然にこれが意識出来ていると思いますよ。

ぜひ、改めて自分の試合を思い出しながら、考えてみて下さい。

テニスの試合は、毎回似ている

と、思いませんか?

負ける試合、勝つ試合、どこかでアウトラインは似ている。

同じ人間が試合をしているんですから、癖も出るし人間性も出る。

だったら、そのアウトラインから変えていく。

小さいゴールを設定して、それを踏んでいく自分をイメージしてみて下さい。

テニスの試合、最初からただ「勝ちたい」と漠然に考えるだけだと、果てしなく遠い道のりのように感じます。

小さいゴールを、クリアしていった先に勝利がある。

そういう感覚、大事だと思いますよ。

ピックアップ記事

  1. 暑くも寒くも無い時期には、「アームカバー」で体温調整を
  2. YouTubeチャンネル登録200人、ありがとう御座います
  3. 大人のトレーニングは「DNS プロエックス」を使って効率的に
  4. 暑い夏のテニスの試合に備えて、瞬間冷却パックの準備は欠かせない
  5. ストローク練習機「ピコチーノ」は、素振りの質を高めてくれるはず

関連記事

  1. 戦術

    打った方向に自分自身で、プレッシャーをかける方法

    良いショットを打って、すぐに安心してしまう人。これ、結構多いで…

  2. テニス 環境

    戦術

    変化を突き付けられるのではなく、予測する癖を

    テニスの試合、練習に、トラブルは付き物。試合に強い人って、こ…

  3. テニス メンタル

    戦術

    強い相手を前にして、アナタが出来ること

    ウィンブルドンの準々決勝の試合、ご覧になっていた方も多いかと思います…

  4. テニス 並行陣

    戦術

    試合の現場では、「頑張ったけど落としたポイント」という発想は捨てること

    試合の中で、ガクッと来るような場面。それって、例えば長いラリー…

  5. テニス 武器

    戦術

    自分自身を知れば、本格派テニス選手以外の道も見えてくる

    強烈なフォアハンド、触れないサーブ、華麗なネットプレー。誰だっ…

  6. テニス 不安

    戦術

    試合に勝てる選手になるのに必要な一つ前の段階、それは「負けにくい選手」になることです

    試合に出て悔しい想いをするたびに、「勝てる選手」になりたい、と誰もが思…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. テニス 準備

    メンタル

    「テニスノート」をつけるときに盛り込みたい要素とは?
  2. 戦術

    かくも、予測は難しいものなのか?
  3. テニス ストローク

    ストローク

    ドロップショットの質を高めたいなら、「相手の走ろうとしているコースの逆の前」へ落…
  4. ダブルス

    前衛がポーチに動いても、「期待しない」ことが大事
  5. テニス 部活

    メンタル

    テニスが強くなる為に、孤独は通過点
PAGE TOP