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試合の中では、駆け引きと予測が大事。
これは何度も、書いて来ました。
でも、頂いたご意見の中に「外れることが多い場合、どうすれば良いですか?」という方も多くいらっしゃるようです。
私の考えは、「予測は、外れることが大事」です。
なぜなら、というのを今回はまとめてみたいと思います。
決して負け惜しみではなく、試合の中で本当に外れることの方が大事なんですよね。
その方が、記憶に残るから
答えはシンプルです
その方が、人の記憶に残るから。
これは、脳科学的にも証明されていること、です。
自分で予測を立てて、それが外れる。
その瞬間に、「そうか、こうなるのか!」というのが、人の脳に深く刻まれる。
みなさんも、勉強や仕事で学習することって、こんな場面じゃないでしょうか?
意外なこと、は記憶に残る
「そうか、こっちだったのか・・・」と、その瞬間は悔しい。
予測が外れて、エースを取られたり、逆を突かれたり。
でも、その失った1ポイントで、得るものはすごく大きい。
次からは、もうその前段階から脳が記憶を呼び覚まして、身体が先に反応してくれるでしょう。
意外な結果、は人は記憶に残りやすい。
自分の予測を外れる、ということは少なからず意外性があるということ。
だから予測が外れる、ということが試合では大事だし、そこからがスタートなんです。
予測のアクションを興さないと!
何も始まりません。
相手の傾向を掴むことも出来ないし、データを得ることも出来ない。
人は、漠然と観察していても何も印象に残らないし、記憶にも残らない。
適度に毎回予測をして、その中で意外性を感じて覚えていくんです。
みなさんが対戦する相手は、1回対戦して終わりじゃない。
強い相手には、何度も挑戦していくことになるでしょうから。
相手のプレースタイルや配球の傾向、を掴むには「予測して、外していく」というのが大事なんです。
予測を外して、記憶力を高める
テニス以外でも、大活躍です
この方法は、使えます。
テニス以外にも、何かを記憶したい、覚えたいときにすごく役に立つ。
毎回、自分の中で予測する癖を身に付けるんです。
「あの選手の出身は、どこだったかな・・・確か、福岡かな・・・」
と予測したけど、実は熊本だった。
こういう時に、鮮明に「あの選手の出身は、熊本県」というのが脳裏に刻まれる。
普段から予測癖、を身に付けておけば何でも覚えられるし、記憶力は磨かれるんです。
外れること、が楽しくなる
だから、想定癖が身に付くんです。
外れることが怖いんじゃなくて、楽しくなる。
なぜなら、その方が記憶に残り活かせるから。
記憶力って、人によって差があると思われがちですが、そうでも無いですよ。
テニスに対する姿勢も変わる
だからこそ、大事なんです。
練習から予測、外れる、記憶して対応する、がルーティーンになる。
チャレンジ精神が強くなるし、失敗を恐れなくなる。
失敗って、自分の小さい予測が外れること、じゃないですか。
こういうのを繰り返して、記憶して強くなっていく。
まず、出来ることは?
相手のサーブの予測、から
まずここから、始めてみましょう。
相手のサーブのコース、をしっかりと予測する。
そして、自分の中で少しポジションを変えたり、グリップを変えて待つ。
外れた時の方が、きっと相手のコースをよく覚えることが出来るはず。
普段の練習、リターンに入った時には予測する。
この習慣だけで、かなり変わって来ますよ。
慣れたらストロークのコースも予測
慣れて来たら、相手のストロークのコースも予測してみる。
ラリーの中で、「こっちだ!」と思えるような場面を増やしていく、ことがまず大事です。
これも、外れてOK。
何度か外していくうちに、予測が当たって来る、身体が反応するようになって来ますから。
ただそれだけのこと、です。
外しながら、失敗しながら記憶していく。
その記憶が、的確な予測の源泉になっていく。
だからこそ、アナタ自身のアクションが大事です。
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