テニス 指導

サーブ

サーブの打ちっ放し練習こそ、アナタのチームを弱くしている要因かも

サーブ練習、皆さんどんな感じでやってますか?

部活でもテニススクールでも、ほとんどはベースラインに4人が並んで、2球交代くらいで打っていく感じ、じゃないでしょうか?

いわゆる打ちっぱなし、の練習が多いですよね。

でも、これって、どうでしょう。

実は、サーブを強化していこうと考えるなら、逆効果かも・・・知れません。

 

サーブの打ちっ放し練習こそ、アナタのチームを弱くしている要因かも

 

1.サーブが得意な人、チームにいますか?

まず、この問題から。

身近な人に、サーブが得意な人、いますか・・・?

これって、ただ「入れば速いサーブ」とかじゃなくて、しっかり試合でキープ率が高い人、です。

安定感があって、ファーストが70%以上入る、ブレイクポイントは1試合で1~2回くらいしか相手に与えない。

そういう選手、が身近にいないと危険です。

なぜなら、サーブが弱い人ばかりの中にいると、それが「普通」になってしまうから。

言い方は悪いですが、そういうチームがやる典型的な練習が「サーブの打ちっぱなし」だと思います。

 

2.なぜ、打ちっぱなし練習がまずいのか

まず、なぜまずいのか・・・考えてみましょう。

それは、試合とあまりにシチュエーションがかけ離れているから。

サーブの打ちっぱなし練習って、こういう部分が試合と異なると思いませんか?

2-1.4人同時に打つ

試合では、サーブを打つのは1人だけ。

練習とはいえ、4人同時に打っていることに慣れていると、自分一人で打ち出す、ということに緊張してしまう。

サーブで緊張してしまう人は、大勢で一緒に打つことに慣れてしまってるんですよ。

球数は打たないといけないですが、サーブってまず孤独と向き合うことから始まるんです。

意外と、ココが出来ない人が多いんですよね。

 

2-2.リターンがいない

リターンの選手がいない、打ちっぱなしの練習って気楽。

だってリターンがいないから、自分のサーブが入っても入らなくても迷惑をかけない。

それに、自分のサーブがどの程度効いているのか・・・も分からない。

リターンに向かって打つ、のがサーブなはず。

人がいない方向に打つことに慣れてしまうと、これも試合で緊張してしまう要因になるでしょう。

 

2-3.ゴールが無い

この練習のゴールって、何でしょう。

「良い感じに打てば、それでOK」になって、曖昧になってはいませんか?

どの程度入るのか?ファーストとセカンド、どういう確率、コースを狙うのか。

自分で決めることが出来ている人なんて、少ないでしょう。

何となく2球交代で打って、終わって、その後は試合形式・・・。

もはや練習、ではなくてウォーミングアップになってはいませんか?

 

ざっと考えただけでも、これでは厳しい。

試合の中で、どの程度効果を発揮できているのか、を逆算していかないと練習は意味をなさない。

もちろん、使えるコート面数が少なかったり、色々と悩ましい問題はあると思います。

だからこそ、工夫して緊張感がある練習、が出来れば強くなると思いませんか?

 

3.少ない球数でも、緊張感がある練習を!

私自身、いつもサーブ練習には悩んで来ました。

人数が多いのに、一人ずつ打つのもな・・・と思ったり。

でも、やっぱり、ある程度緊張感がある練習の方が絶対に良い。

数を打つのは個人練習、でやりましょう。

せっかく部活やチーム、でサーブ練習をするのであれば、リターンを立たせて、両サイド1名ずつ、交代で打っていく。

ラリーはしないけど、リターンはする。

そして、最後には全員が「連続でセカンドサーブを入れる」のをミッションにして、クリアしていく。

これ結構盛り上がりますけど、なかなか難しい。

5人以上、になると結構終わらないものですよ。

でもその緊張感たるや、試合に近いものがあるんですよね。

ぜひ、皆さんも普段の練習で試してみて下さい。

 

サーブ練習、質を重視でいきましょう!

数は、個人で打つ。

全体練習、チーム練習では、みんなが観ている状態、で打つことに慣れる練習にする。

つい、4人同時に打って少しでも数を打ちたいんですけどね。

試合に勝てる選手は、良い緊張感を持って練習しているはずです。

ピックアップ記事

  1. 男子シングルスの試合を戦い抜くなら、大量発汗にも耐えうるタオルチョイスを
  2. 【重要です:視聴者アンケート】ご協力のお願い
  3. プッシュアップバーを使って、テニスに必要なトレーニングを効率化しよう
  4. 寒くなっても清潔感は保ちたい、テニスプレイヤーのみなさんに
  5. テニス選手に必要なプロテイン摂取は、便利なブレンダーボトルで

関連記事

  1. テニス ダブルス

    サーブ

    ミックスダブルスを戦う女性の皆さん、大事なのはサーブを打った後です

    ミックスダブルス、いかに女性のサービスゲームをキープしていくのか。…

  2. テニス サーブ

    サーブ

    今年こそ「サーブ改革元年」、試合に勝てるサーブの考え方とは?

    皆さんに、提案があります。今年こそ、「サーブ改革元年」に一緒に…

  3. テニス メンタル

    サーブ

    テニスの試合でのダブルフォルトは、恥ずかしいことでも何でも無い

    最近、練習でも試合でもすごく感じること・・・について。日本人だ…

  4. テニス サーブ

    サーブ

    テニスの試合で勝ちたければ、「サービスごとのポイント獲得率」をしっかり意識しましょう

    試合に強い選手は、数字に強い。試合内容で自分が把握している数字…

  5. サーブ

    「サーブのトスを低くしてみる」ことで、アナタは劇的に変わるかも知れません

    各選手の特徴を観ていて、面白いと思うのがサーブ。これだけ指導法…

  6. テニス ダブルス

    サーブ

    「なぜアノ人は上達が早いのか?」テニス初心者でもサーブの上達が早い人の特徴5つ

    テニスの試合はサーブから始まる。分かっちゃいるけどあの緊張感、…

特集記事

  1. テニス ボレー

    ロブ

    インドアコートの試合では、「高いロブは打てない」のを活かすには?
  2. テニス グッズ

    テニス知識

    テニスの試合に行くときに、ラケットバックに入れとくと便利なグッズ6選
  3. サーブ

    40-0で、とっておきのサーブを
  4. テニス ボレー

    戦術

    「何かをしないといけない」というプレッシャーを、相手に与え続けよう
  5. テニス ダブルス

    ダブルス

    試合で勝てるダブルスペアになっていく為に、「お互いで信頼関係を築く」のに必要な意…
PAGE TOP