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コロナ禍になる前、2019年まではT-PRESS CUPという学生大会を実施してました。
と言っても、すごく規模の小さい大会なんですけどね…。
学生限定で、これから試合に出て頑張りたいという方が対象となるので、全国大会経験者や関東学生経験者の方にはご遠慮頂き、あくまで「経験を積むための場」として。
エントリー費は1人1,000円、勝っても負けても最低3試合は出来るような大会として運営してました。
しばらく実施できていなかったんですが、今年から再開します!
その背景とこの企画に込めた想いを、改めて皆さんにはお伝えしたいと思います。
今、学生は本当に大変
もちろん、大変なのは世界中の皆さん、同じです。
コロナ禍の影響を受けていない人なんていないでしょう、でも…でも、です。
学生時代って、限られた年代での経験じゃないですか。
大学生であれば18歳から22歳、この期間でしかできない経験がある。
社会人になれば、もちろん毎年貴重な年月ですが学生時代の4年間のような限られた期間、という感覚は薄くなります。
私は今でも、仕事でもテニスでも何かあるたびに学生時代の経験や、考えていたこと、言われたことを思い出して、それを糧にして困難も乗り越えてきたように感じます。
だからこそ、学生時代の経験はその先に大きな意味を持つことを理解しているつもりです。
それがこの2年間、ほとんど学生らしい経験を積めていない学生さんが多い。
せっかく期待に胸膨らませて入学して、テニスを始めよう、続けようと思ってラケットを握ったのに、活動は制限されてばかり。
これではテニスを続けられない、続けたくないと思うのも無理はありません。
アルバイトも難しい昨今、お金だって大変。
何か出来ないか、と考えた時に私に出来ることは「安価で価値のある場の提供」しかないなと。
そう考えて今年絶対に再開したい、と思って準備を進めています。
T-PRESSらしさを、出したい
私は以前の記事で、「これからは数字を追わず、T-PRESSらしい企画を継続したい」と書きました。
その最たるものが、このT-PRESS CUPだと思ってます。
T-PRESSらしさとは何か、それは「テニスを通じて人が成長する、社会問題の解決に繋がる」ということです。
大袈裟な話に聞こえるかも知れませんが、これなくして私はテニスが社会で価値を高めていくことはないと思っています。
このT-PRESS CUPも、ある意味社会問題の解決に繋がる可能性を秘めている部分はあります。
テニスって、何をやるにしてもお金がかかるじゃないですか。
それによる環境格差や機会損失って、絶対にあるんです。
熱意ある学生がお金を気にして何か出来ない、ということを無くすまではいかなくとも減らしたい。
そして、良い仲間をたくさん作って自分から成長できる環境に飛び込んで欲しい。
そんなことをイメージした時に、私はすごくT-PRESSらしなと感じています。
自己満足かも知れませんけど、私はこういう大会が出来ること自体がすごく幸せなんです。
大人の読者、視聴者のみなさんへ
そこで、私からのお願いがあります。
既に告知させて頂いておりますが、今年はいくつかリアルでのイベントをたくさん開催していく予定です。
「学生限定のT-PRESS CUPと、何が違うのか?」という点について、改めて書かせてください。
私は大人の方を対象としたイベントでは、今年はある程度安くない参加費を頂こうと決めております。
先日募集を開始した佐藤プロの4時間シングルスレッスンはお一人8,000円、場所を考えても調べれば分かることですが「結構利益取ってるな」と思う方が多いと思います。
はい、これを学生大会の原資とさせて頂きたいんです。
もちろん、頂いた金額分の価値を参加者の皆さんに返せるように、全力で準備させて頂きます。
ですがどこかで、ご自身の参加費が「学生に還元されている」ということも、頭の片隅に入れておいて頂けると嬉しいんです。
少しだけ余裕のある皆さんが、テニスを頑張る学生の力になれるような仕組み。
これが出来れば、私はもっともっとテニス界が持続可能な環境を作れると信じています。
T-PRESS CUPは小さなテスト、実験ではありますが、この芽を大きくしていくことで必ずテニスコートはより活気溢れる若い方も増えてくるはず。
逆を言えば、このままだとテニス界ってすごく暗い未来が待っている。
T-PRESSは何か最近稼ぎ出したな、と思った方がいればそれは正解です。
学生大会や、YouTubeの動画もあえて「ウケを狙わない、再生回数が稼げない」ような動画も出せるようになります。
もちろん、数字は大事ですし大きなテニスメディア、チャンネルはすごい努力をしていると思います。
その競争からは降りる、そしてT-PRESSは新しい価値をより追求していく方向に舵を切るということ、です。
というわけで皆さん、宜しくお願いします。
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