テニス メンタル

戦術

強い相手と試合が終わった後ほど、しっかりと強く握手して欲しい

みなさん、試合後の握手。

どんな感じでしてますか・・・?って、あんまり考えないですよね。

私も、昔はそうでした。

むしろ、試合に負けた後なんかは、ピッと触って終わるだけ、みたいな。

本当にみっともない感じだったと思います。

そして、もったいない。

だって、握手から知ること、が実はたくさんある。

それがテニスという競技だと思います。

 

強い相手と試合が終わった後ほど、しっかりと強く握手して欲しい

 

1.かつて審判をしていた頃に、感じたこと

テニスの試合って、終わった後に審判と選手、が握手します。

これはテレビでも見たことがある方、多いと思いますが・・・私がもう15年くらい前に審判の活動をしていた頃に、気付いたことがあります。

強い選手は、握手が強い。

もう、審判台から引きずり降ろされるんじゃないか?っていうくらい、握手が強いんですよ。

勝った選手だけじゃない、負けた選手も、本当に気持ちがこもった握手をしてくる。

そしてその手・・・の感覚、今でも忘れません。

あれから強くなったジュニアの選手は、みんな硬くて関節が太い、マメもしっかりある。

そんな「無骨な手のひら」だったんですよね。

 

2.強い選手との握手で、何を感じるのか?

みなさんが試合に負けたとき、相手と握手をする。

ぜひそこから、何かを感じて欲しいんです。

第一シードのような強い選手、との試合だと特に試合後、にこれが大事。

手のひらの感覚、自分とは何が違うのか。

きっと、その違いはあると思うんです。

皮膚の硬さ、マメの位置、そして握手をしてくる態度、強さ・・・。

アナタ自身が、何を感じるか、が大事です。

少しでも強い選手から、何かを吸収したいなら、試合後にしっかり握手をするということ。

そこから、伝わる何かはあるはずです。

 

3.痛くない範囲で、強く握る癖を付けよう

これは、私の恩師の言葉でもあります。

強い握手は、強いメッセージになる。

「良い試合、ありがとう」という気持ち、をしっかり相手に伝えることが出来ますしね。

テニスが上手くなる人って、握手が強いんですよ。

男性だと、痛いくらい。

でもこれって、昭和の考え・・・かも知れませんが、私は大事なことだと思うんです。

人と強く握手する、ということは、自分にも責任を持つということ。

「また試合がしたい」というメッセージ、になりますしね。

それだけのメッセージを送る覚悟があるかどうか、が大事なんです。

 

4.握られたい手のひら、になれているだろうか?

いつか、アナタ自身も強くなる。

多くの挑戦を受け止めて、握手で敗者を迎える立場になる、と私は信じています。

だからこそ、今から感じて欲しい。

自分の手のひらを、見つめて欲しい。

相手に対して、尊敬されるような、何かを感じてもらえるような手のひら、になれているかどうか?ということを。

自問自答して欲しいんです。

小さいことですが、試合後の握手って最大の相手とのコミュニケーションですからね。

強い握手を、自信を持って握れる人。

それは間違いなく、テニスも人生も、強く生きている人だと思いますよ。

 

たかが握手、されど握手。

小さい部分を、自分から照らしていく。

こういう意識、テニスでは大事です。

気付かない人は、ずっと気付かないで何となく過ごしているだけ。

でも気付く人は、中学生だって気付いている。

さぁ、アナタはどうでしょうか?

ぜひ、自分の手のひら、今その場で見つめてみて下さい。

ピックアップ記事

  1. 晴雨兼用のビッグパラソルは、テニス選手なら欠かせないアイテム
  2. テニスのルールの基本を学びたい人にお勧めの書籍「テニスのルール 審判の基本」
  3. 暑い夏のテニスの試合に備えて、瞬間冷却パックの準備は欠かせない
  4. 飲んだらコンパクトに!パックアップボトルを持って試合に出かけよう
  5. 多動力こそ、これからの時代のテニス選手に必要だと思う

関連記事

  1. テニス 観察眼

    戦術

    相手のミスで得点、嬉しい?嬉しくない?

    相手のミスを、しっかり自分のポイントとして認識する。これ、当…

  2. 戦術

    テニスの試合では、「自分がやられて嫌なプレー、は大抵相手も嫌がる」ことを意識して実践してみること

    「自分がやられて嫌なことは、人にやってはいけません」と、小さい頃言われ…

  3. テニス ストローク

    戦術

    柔らかいショット、力強いショットを使い分けるにはどうすれば良い?

    テニスの醍醐味って、これじゃないですかね?強打とタッチプレー、…

  4. テニス メンタル

    戦術

    テニスの試合では、「策があって負けるのと、無策で負ける」のでは大違い

    皆さん、試合の中で勝敗以外の部分、気にして振り返れていますか?…

  5. テニス 計算

    戦術

    テニス選手として、研究されてからが本当の勝負

    「研究されているな」と感じること。試合中に、ありますか?…

  6. テニス メンタル

    戦術

    いつでもどこでも、「反撃コース」を想定しておこう

    テニスの試合で、大事な要素となるカウンターショット。これが上手…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. その他

    「第90回全日本テニス選手権」本戦出場選手リストが発表!今年は面白いです
  2. テニス ダブルス

    戦術

    テニスでは、「元々の武器より弱点から育て上げた武器」の方が試合で使える
  3. テニス サーブ

    サーブ

    「トスアップのコツ」をつかめばサーブはもっと良くなる!テニスの試合で使えるサーブ…
  4. ストローク

    骨盤を動かして腰を回すと、コントロール力アップ!
  5. テニス ダブルス

    ダブルス

    テニスのダブルスの試合を勝ち抜くために、ペアで連動すべきポイントはどこか?
PAGE TOP